アルバータ生活情報

 

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近年、日本からカナダのアルバータ州に移民または長期滞在のために移住してくる人が増えています。このような人達にために長くアルバータ州に住んでいる私たちがアルバータ州の生活情報を提供したいと思います。生活情報は医療、教育、福祉、法律、税金など先ずはアルバータ州で生活を始めるのに役立つものについてです。主にアルバータ政府やカナダ連邦政府のウェブサイトに載っている情報を日本語で要約します。そして必要におうじてアルバータ州に長く住んで居る人達からの情報をいれて情報に質を向上する予定です。

 

トピック:

日系カナダ人の総数 (2018.03.05)

アルバータ州の医療制度について(2018.03.05)

 

 

 

日系カナダ人の総数       大木 崇

 

カナダに住む日系カナダ人の総数を知るにはカナダ国勢調査が唯一の資料です。国勢調査は五年ごとに行われ、最新の調査が2016年に行われました。国勢調査には祖先を訊ねる質問があります。この質問に「日本人だけを祖先に持つ」と「日本人とそれ以外の人を祖先に持つ」と答えた人を「日系カナダ人」とします。すると2016年6月現在の日系カナダ人の特徴は次のとおりです。

 

日系カナダ人の総数は121,485人でカナダの総人口の0.35パーセントにあたります。このうち日本人だけを祖先に持つ人日系カナダ人が47パーセント、日本人と日本人以外の両方を祖先に持つ日系カナダ人が53パーセントです。

 

日系カナダ人は日系人以外の人と結婚する比率が他のカナダ人に比べて格段と高くなっています。2011年の国勢調査によると79パーセントの日系カナダ人夫婦は日系人とそれ以外の人の組み合わせです。この統計は「外見上他のカナダ人と区別できる人達」(南アジア人、中国人、黒人、フィリッピン人、ラテンアメリカ人、アラブ人、東南アジア人、西アジア人、韓国人、日本人です)にしかありませんが、中国系カナダ人19パーセント、韓国系カナダ人23パーセント、インド系カナダ人13パーセントと比べると日系カナダ人は突出しています。

 

日系カナダ人は高齢化していません。65才以上はわずか12パーセントで日本の27パーセントに比べるとずっとすくないです。これは日系カナダ人に若い新一世が多いからです。

 

日系カナダ人はブリティッシュ・コロンビア州に5万1千人(42パーセント)、オンタリオ州に4万2千人(34パーセント)と、この二州に集中しています。次に日系カナダ人が多いのは、アルバータ州が1万6千人(14パーセント)、ケベック州6千人とです。都市別ではバンクーバーが3万7千人(31パーセント)、トロントが2万8千人(23パーセント)です。日系カナダ人が住む主要15都市のうち11都市に全カナダ日系人協会の会員になっている日系人協会があります。

 

この20年ほど毎年1,000人余りの日本人がカナダに移民してきました。このうち約半数が経済移民で、他の半数が家族呼び寄せ移民です。家族呼び寄せ移民のうちの約80パーセントはカナダ人と結婚してカナダにきた女性です。そのため過去20年の移民の約70パーセントが女性です。

 

エドモントン(セイント・アルバータやシャーウッドパークを含むメトロ・エドモントンと言われる地域)の日系カナダ人は3635人でそのうち一世が1225人、二世が1085人、三世とそれ以上が1325人です。

 

日系カナダ人の約半数が新一世(1967年の移民法改訂以降の移民)とその家族(子供と孫)です。新一世の活動がこれからの日系カナダ人社会で重要になっていくでしょう。

 

詳しい日本語のレポートをここからpdfでダウンロード出来ます。

 

 

アルバータ州の医療制度について

 

アルバータ州に医療制度一般について説明します。この説明はアルバータ政府のウェブサイトに掲載されている情報を簡略にまとめたものです。それぞれの項目についてもっと詳しい情報を得たい方はそれぞれの項目の最後に記載してあるアルバータ政府のウェブサイトのアドレスを利用してください。

 

1.カナダの医療制度

 

カナダの医療制度は税金による公共医療サービスです。医学上必要な医療サービスをサービスを受ける人の直接の金銭の負担無しにカナダ人に提供しています。カナダ憲法により医療サービスは州政府の管轄です。州政府は州立の病院の運営費用と民間の医療サービス提供者(医者、歯医者、薬剤師など)のサービス料金を州の予算で負担します。連邦政府は国税からの収入を州政府に医療サービス費用の補助金として提供します。州民が利用できる医療サービスは州ごとに少し違いますが、基本的はサービスはカナダ全州で共通しています。

 

第二次世界大戦前はカナダの医療サービスは主に民間で提供されていました。医療保険も民間のものでした。戦後の1947年にサスカチュワン州がカナダで初めて州政府による医療保険を導入しました。1950年までにブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州が同様の州政府による医療保険を始めました。その後、次々と他の州も同様な医療保険を始めました。1984年に連邦政府と州政府は公共医療保険の費用の分担について合意しました。連邦政府が州政府に補助金を提供する条件の一つとして、公共医療保険に含まれる医療サービスについては州政府は医療サービス提供者が州政府が支払うサービス料の他に患者からサービス料をとることを禁止するという項目が入りました。このためアルバータ州の住民がアルバータ州内でアルバータ医療保険が適用されるサービスを受けたときには住民は医療専門家、病院に直接費用を払う自己負担はありません。

 

2.医療サーブスを受ける手続き

 

まずアルバータ医療保険に加入します。手続きの方法はアルバータ州政府医療保険局のh−ムページにでています。

http://www.health.alberta.ca/health-care-insurance-plan.html

 

体の調子が悪い、医者に診てもらう必要があると思ったら、先ず家庭医のオフィスに電話をして予約をします。実際に診療をうけるまで、通常数日かかります。緊急を要するときは家庭医のオフィスに電話をして受付の人(それぞれの家庭医を担当する受付の人、もと看護師が多い、に病状を説明します。すると家庭医の予約を調整してその日に見てもらえることがあります。またクリニックにはドクター・オン・コールという予約無しで患者をおいてあるところがあります。家庭医の予約を待てないような緊急を要すると自分で判断したときは、病院に緊急治療室 (emergency department)の自分の車またはタクシーでいきます。もっと緊急の時は救急車に電話をして(911)病院の行きます。病院の緊急治療室では先ず看護士が病状の緊急度を調べます。すぐに医者の診察が必要となればそのまま医者に診てもらえますが、それほどの緊急性が無いと判断されると、待たされます。数時間まつのは普通です。

 

予約をしてから家庭医があなたを診療すると、病状によりいろいろな対応があります。

(1)  処方箋をだしてくれて数日後または数週間後に投薬の効果を見るための予約をする。

(2)  病院での治療が必要と判断されて専門医の予約をしてくれる。

(3)  血液検査、尿検査、心電図検査などのための書類を書いてくれるので、それをっもって検査クリニックに行く。検査の結果は直接家庭医に行く。もし検査に問題の無いときは家庭医からの連絡は無い時がおおい。検査で問題が判明したときは家庭医のクリニックから電話があり、家庭医にまた診察してもらう。

(4)  病院で治療(たとえば手術)をする。

 

3.家庭医(family doctor)について

 

カナダでは通常、医療サービスを受ける最初の窓口は家庭医です。家庭医は地域に幾つかある医療クリニックにオフィスを持っています。家庭は自分のオフィスで患者を診察するほかに、病院に入院している患者を診療に行きます。数人の家庭医が同じクリニック内にオフィスを持っていることが多いです。家庭医はあなたとあなたの家族の医療問題一般の面倒をみます。このため「家庭医」とよばれます。家庭医は妊娠、出産、健康管理、専門医の紹介などの他に、家庭内の健康問題一般に関する面倒もみます。家族が家庭医と信頼関係を築いて長くつきあっていくことが家族の健康管理に大切です。

 

健康に問題が生じたら先ず家庭医に診察して貰います。すでに家庭医を決めていたら家庭医のクリニックに電話をして予約します。家庭医があなたを診察してその後の処置を決めます。投薬が必要な時は処方箋を書いてくれます。クリニックには隣接して薬局があることが多いのでここで処方箋をみせて薬を買います。こ家庭医があなたの検査(血液、尿、心電図など)が必要と判断したときは検査用紙に必要な検査を書き込んであなたにわたします。近くの医療検査クリニックに検査用紙を持って行き検査を受けます。検査結果は直接家庭医に行きます。もし検査結果の問題があるときは家庭医からあなたに電話があり、クリニックの行って家庭医から検査結果の説明をうけます。検査結果の問題の無いときは家庭医からの連絡は無いのが普通です。

 

家庭医が休暇などでクリニックにいないときは同僚の家庭医に代診をして貰うように依頼してあります。自分の家庭医がクリニックに留守のときでも代診の家庭医に会うことができます。

 

急病になって家庭医に会いたいときはクリニックに電話をします。当日の予約がいっぱいのときでもあなたの症状次第で家庭医に診察してもらうことができす。病状の緊急性が無いときは手の空いている他の家庭医か、またはドクター・オン・コールという予約無しであえる家庭医に見て貰います。ドクター・オン・コールのいないクリニックもあります。ウオーク・イン・クリニックといって、いつでも予約無しであえる家庭医のいるクリニックもあります。

 

早朝や夜間の緊急な急病でクリニックが開いていないときには近くの病院の緊急治療室 (emergency department)に行きます。受付の看護師に病状を説明すると、この看護師が病状の緊急性を判断します。必要な時は直ぐに医者の診断をうけられますが、このような緊急性が無いと判断されると数時間待たされるのが普通です。発作、事故などで直ちに病院に行くときには911に電話をして救急車をよんで病院に行きます。

 

家庭医を選ぶときには次のようのことを考慮しましょう。

 

·        あなたの文化的背景をよく理解して出来れば日本語を理解できる家庭医

·        あなたの医療にかんする質問を理解して誠意をもって答えてくれる家庭医

·        あなたとあなたの家族が安心して素直に正直に接することができる家庭医

·        あなたとあなたの家族の医療に関してながく面倒をみてもらえる家庭医

 

このような家庭医をみつけるためには、信頼できる友達や親戚に紹介して貰う

あなたの近くの病院で働いている人やほかの医療関係者に紹介してもらう、などの方法があります。

 

4.アルバータ医療保険(AHCIP)

 

加入条件

 

アルバータ州で医療サービスをうけるには先ずアルバータ医療保険に加入する必要がありいます。次のすべての条件を満たす人はアルバータ医療保険に加入出来ます。

 

(1)合法的にカナダ国内に滞在する資格があり、且つアルバータ州を永続的な住居にしている人

(2)12ヶ月の間に最小183日はアルバータ州に居住する事情の有るひと

(3)カナダの他の州、準州、または他の国を永続的な住居としていない人

(4)アルバータの条例でアルバータ州の住民と認められた人、但し旅行者、アルバータ州を通過している人、アルバータに住む友人、親戚を訪問している旅行者はアルバータ医療保険に加入できません。

 

カナダの他の州、準州からアルバータ州の引っ越して来る人は直ちにアルバータ医療保険に加入出来ず、資格が出来るまで待つことがあります。

 

次のようなアルバータ州在住の人はアルバータ医療保険に加入できません。

 

(1)カナダ軍に勤務する人、連邦政府の刑務所に収容されている人(カナダ連邦政府から医療サービスを受けます)

(2)難民の地位を申請中の人、難民の地位の申請を拒否された人、またはカナダ滞在許可が失効した人

 

但し上記(2)の人達の扶養家族はある条件を満たすときはアルバータ医療保険に加入することが出来ます。

 

アルバータ医療保険資格の再審査

 

アルバータ医療保険への加入を拒否された人はアルバータ州医療局に加入資格の最新を申請することができます。このときに再審査を要求する人は、再審査に必要な書類を自分で用意しなければなりません。

 

アルバータ州で一時的に働く人

 

アルバータ州内で一時的に働いているが永続的な住居は他の州や準州にあり、その住居に定期的に帰っている人は、永続的な住居のある州や準州の医療保険に加入してください。

 

長期就労許可証(六ヶ月以上)を持っている人

 

この種類の就労許可証を持っている人はアルバータ医療保険加入日またはアルバータ州に到着した日のいずれか遅い日付から就労許可証が失効する日付までアルバータ医療保険に加入出来ます。

 

就労許可証が更新または延長されたときは、アルバータ州医療局に更新または延長された就労許可証を提出してアルバータ医療保険の加入を延長してください。

 

カナダ入国許可条件の変更とアルバータ州医療保険

 

カナダに入国を許可する滞在許可証が失効すると、その日付をもってアルバータ医療保険も失効します。入国条件が就労許可から就学許可まは訪問許可に変更になる時もアルバータ医療保険は失効します。

 

カナダ入国許可を一時滞在許可から永住許可への変更する場合

 

カナダ入国条件を一時滞在から永住権への変更を連邦政府市民権難民移民局へ申請すると審査に時間がかかります。永住権の申請のときには、現在の入国許可条件の延長も申請するとよいでしょう。現在の入国条件が失効する日が来ても、入国条件の延長を申請中であれば、アルバータ医療保険は一回に限り延長できることがあります。現在の入国条件が失効する前に、アルバータ医療保険の一回限定の延長についてアルバータ医療局にといあわせせてください。

 

ただし一時滞在許可の延長を申請中の状態(英語でimplied statusと言います)ではアルバータ医療保険は失効します。上記の一回限りのアルバータ医療保険延長手続きをしてアルバータ医療保険を有効にしておくことが大切です。

 

 

アルバータ医療保険に加入していないままアルバータ州内のクリニック、病院などで医療サービスを受けると、その費用は自己負担になります。アルバータ医療保険に加入出来ない人は民間の医療保険を買うとよいでしょう。またカナダ滞在ビザの交付をアルバータ州内で待っている間に医療サービスを受けたときは、領収書を保存しておいてください。ビザが支給されたあとにアルバータ医療保険から自己負担した医療費の払い戻しを受けられる場合があります。

 

外国人学生

 

アルバータ州で学校に行く外国人学生は、次の条件を満たせばアルバータ医療保険に加入出来ます。

(1)18才またはそれ以上でアルバータ州内の学校で勉強する12ヶ月の学業滞在許可証を持ち、アルバータ州内に12ヶ月以上滞在する人

(2)18才以下で(1)の条件を満たす人は保護者のアルバータ医療保険の一員として加入します。

(3)3ヶ月以上12ヶ月以下の学業滞在許可証を持っているひとは、アルバータ医療局にアルバータ州に少なくとも12ヶ月滞在するという手紙を書くと、アルバータ医療保険に加入出来ることがあります。

 

外国人学生はアルバータ州到着後3ヶ月以内にアルバータ医療保険加入の申請書を出すと、アルバータ到着日または加入申請日のどちらか遅い方の日付で医療保険が有効になります。

 

アルバータ医療保険に加入出来ない親の子供

 

両親がアルバータ医療保険に加入出来ないときでも、子供がカナダ国籍を持っていて親がアルバータ州の住んでいる場合は、子供だけがアルバータ医療保険に加入出来ることがあります。詳しい条件はアルバータ医療局に問い合わせてください。

 

5.アルバータ医療保険で受けられるサービス

 

患者の自己負担が無いサービス:

 

 

患者が費用の一部を自己負担するサービス

 

検眼サービス:

 

歯科サービス:

 

足の治療:

 

処方薬:

 

病院や老人ホーム内で供給される処方薬以外の処方薬の購入は患者の自己負担になります。処方薬の購入費は常時処方薬を購入する患者には負担になりますが、患者が利用できる補助制度がいくつかあります。企業や公共事業体に勤務する人はこれら企業や公共事業体が団体加入している民間医療保険で処方薬の一部負担をするものを利用できます。また高齢者や低取得者のための公共の処方薬購入補助制度があります。

 

6.シニアーのためのアルバータ・ブルー・クロス補助医療保険

 

詳しくはアルバータ医療局の次のウェブサイトをご覧ください。

http://www.health.alberta.ca/services/drugs-seniors.html#Benefits

 

65才またはそれ以上の人でアルバータ医療保険に加入している人はその伴侶と扶養家族を含めて、アルバータ・ブルー。クロス補助医療保険に無料で加入出来ます。年齢の証明にはパスポート、移民関係書類、カナダ市民権証書などの書類の提示が必要です。

 

アルバータ・ブルー・クロス補助医療保険から次のようなサービスが受けられます。

 

7.その他の医療サービス

 

上記の医療サービスの他にもつぎのような医療サービスがあります。詳しくはアルバータ政府医療局のウェブサイトをご覧ください。

 

 

http://www.health.alberta.ca/health-care-insurance-plan.html