更新日: 19 Jan 03

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上級練習問題 21−25

 

下記の練習問題21−25では、日本文の要旨を英文約200語で表現してください。

 

練習問題 21「阪神大震災避難者2000人の調査」

 

1995年の阪神大震災により、住み慣れた場所を離れて暮らす「県外・市外避難者」のうち、35%が今も「震災前の場所に帰りたい」、36%が「帰りたかったがあきらめた」と考えていることが、神戸市が2002年12月に行った調査で判明した。帰還への最大の悩みが住宅の確保であることも明らかになり、間もなく八年がたつ震災から復興する道のりの険しさがあらためて浮き彫りになった。

 

震災後、親類や知人を頼ったり、他の自治体の公営住宅に入って引っ越した県外・市外避難者は、五万人以上いたと推定されるが、実態の把握は困難で詳細な調査もほとんどなかった。この調査によると、帰りたいと回答した人の内訳は「ぜひ帰りたい」が14%、「できれば帰りたい」が21%で、「帰りたくない」の8%や、「帰る必要を感じない」の13%を上回った。理由は「愛着のある土地だから」が最も多く、「生活の便がよかった」「友人・知人が多い」などが続いた。

 

帰れない理由は、「経済的理由で民間住宅に入れない」「被災者向け公営住宅(復興住宅)に当たらない」など、ほとんどが住宅の問題だった。帰ることをあきらめた理由でも住宅問題が一位だが「気力がなくなった」との回答も目立ち、高齢化や経済的な問題から、精神的に追い込まれている事情がうかがえる。帰れた人は「家を再建できた」「復興住宅に当たった」ことを理由に挙げたが、こうした人でも「住宅再建や購入は負担が大きかった」との回答が突出し、ここでも住宅問題が重くのしかかっていた。

 

練習問題 22「ベンチャー企業育成のためのメンタリング」

 

「メンタリング」というと聞き慣れない人が多いかもしれないが、堅苦しく言うと「知識や経験の豊かな人々が、現時点でまだ未熟な人々のキャリア形成と心理・社会的側面に対して一定期間継続して行う支援行動」と定義される概念である。メンタリングでは、若く、経験の乏しい人に対しても、成功モデルを見せることで行動へのイメージを植えつけながら、実際の行動を促すことができる。一般的には、人材育成・人材開発といった面での活用が活発であるが、米国では起業家に対する支援活動としても定着している。

 

米国のあるインキュベータでは、タイガーセッションという異名をとるメンタリングが行われており、そこにはベンチャーキャピタリスト(VC)、成功経験のある起業家等複数のメンターが集まる。命名の由来は、メンターによる激しい質問により、メンティー(メンタリングの受け手)が文字通り血だらけになることからきているが、参考になる面も多々あるということでメンティーからの評価は高い。

 

ベンチャー企業の経営者には、往々にして自社の事業を楽観的に捉えがちな人が多い。ビジネスの世界においても、相手事業の短所やリスクをあからさまに指摘する事を控えがちな日本社会において、論理的矛盾や事業リスクの的確な指摘およびそのフォローが中心となるメンタリングこそ今のベンチャー企業にとって今後必要になってくるものと思われる。

 

練習問題 23「拡大する健康食品市場

 

予防医学、代替医療への意識の高まりを追い風に、健康食品市場は1兆円以上の市場規模を持ち、成長を続けている。その背景には、健康維持に関する食事の重要性について、国民の意識が高まっていることがある。

 

人体の活動のためにはさまざまな栄養素が必要であるが、日常の食事からそれらすべてを摂取するのは難しい。特に、細胞内での物質代謝について重要な役割を果たすビタミンやミネラルは、不足しがちである。疾病の予防のために、日常の食生活は重要な役割を果たす。多くの人にとって、食事では得られない栄養素を別に摂取することが必要である。

 

20034月から、医療費の自己負担率は2割から3割に上昇する。医療費の増加を抑えるため、予防医療の重要性は増すと考えられる。市場拡大を本格的なものにするためには、食品の健康機能の科学的証明が必要である。食品の健康機能と個人の体質との関係が科学的に明らかにされれば、食生活を通じて個人の健康状態を改善させることが可能になる。このような、証拠に基づいた医学が可能になれば、健康機能を持った食品の市場は安定すると考えられる。今までの健康食品市場は、一過性のブームに翻弄されることが多々あったが、今後変わっていくことが予想される。

 

練習問題 24「全国有名駅弁大会

 

日本各地の有名駅弁とよりすぐりのうまいものを集めた「全国有名駅弁とうまいもの大会」が、金生町の山形屋6階大催場で開かれており、連日大勢の市民らでにぎわっている。会場には、北海道から鹿児島まで全国37駅から73種類の駅弁と各地の特産品などが一堂にそろい、このうち6駅からは現地の職人が実演販売して、できたての味を提供する。このうち「森のいかめし」「かしわめし」などが人気を集め、午前中で完売する弁当も。今回初めて企画されたレディース弁当特集では「いろいろな味を少しずつ楽しみたい」という、女性のわがままをかなえる駅弁が勢ぞろいしている。

 

練習問題 25 「医療機関の治療実績を公表せよ」

 

患者はだれもが最善の治療を望むが、実際は医療機関や医師によって、治療技術や治療成績は大きく異なる。問題はそれが患者にはわからないことだ。「なぜ日本では、患者に最適な治療法の情報を広く集めようとしないのか?」 日米の医療経済を研究する米国経済研究所のアキ・ヨシカワ研究員が驚く。日本の五病院の心筋こうそくの治療法を比較した結果、ある病院ではバイパス手術ばかり、別の病院では専ら血栓溶解剤投与、さらに別の病院では血管を方法ばかりと、治療法に極端な偏りがあった。死亡率も最大で五倍の開きがみられた。

 

病院や医師の「権威」から離れ、健康保険組合や患者団体の代表者なども入れた新たな病院評価組織を作って、治療実績や患者の満足度なども含めた審査結果を公表すべきである。病気の治療は、医師と患者の共同作業である。患者は病気や治療法の情報だけでなく、自分の病院・医院の質がどの程度か、十分に知りたい。そのためには医療の質を評価し、情報を開示するシステムが不可欠だ。患者本位の医療が実現するかどうかは、この点にかかっている。